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ifの話

「もしも…」っていう空想語ったり、Reality話だったり、絵だしたり

第7話 〜初仕事!!〜

「あ、お帰り。ナイパー、エアロック」
 親方が、四人をニコニコと迎える。
「ちょっと遅かった気がするけどまあいいか。さぁ、早速仕事だよ」
「…初仕事だね。何かドキドキ」
 今にも心臓の音がギルド中に響き渡りそうなソコラ。
 さて、初仕事はどんな物なのか…
「じゃあ、依頼を読むね。えー、『友人のブースター「ベガ」が、ダンジョンで行方不明になりました!探検隊さん、至急「オセロの岩山」に来てください!! byノノ』…」
 依頼を読み終わる頃には、親方の顔は厳しいものになっていた。
「と言うわけ。ちょっと、地図を開いてくれないか?」
「はい」
 ラルが広げた地図を見て、親方が言った。
「ここがギルド。ここから北東に進んだ先が『オセロの岩山』だよ。ここは岩タイプのポケモンが多いけど、ラルやアラゴが居るから大丈夫だろう。そんなに強いポケモンも居ないし、なるべく早めに見つけてあげてね」
「ハイ!」
 と言うわけで、いざ出発!

「ところでさ」
「何?」
 オセロの岩山に向かう途中、ソコラが口を開いた。
「『オセロの岩山』って、何か変な名前だよね。オセロの製造工場でもあるのかな?」
「相変わらず訳わからない考えを…」
 ラルは呆れていたが、名前に関しては疑問に思っていた。
「あたし知ってる。たしか、白い岩と黒い岩が並んでいるから、オセロみたいだって事で付けられたらしいよ」
 アラゴが教えてくれると、ソコラはほーほー頷いた。
「でも、ただそれだけなら、『囲碁の岩山』でも良かったんじゃないの?」
「知らん」
 ラルは半ばどうでも良い様子。

 たどり着いたのは、確かに白黒の岩で囲まれた山。
「ここにベガさんがいるんだね」
「早く助けよう!」

「イッシー!!!」
 始めに来たのはイシツブテ。威勢の良い登場だ。しかし、その勢いも空しく、ラルのはっけいでKOされた。
「サーイ!!」
 続いて、サイドンが行く手を阻む。が、アラゴのハイドロポンプでノックアウト。
「でも、ハイドロポンプ覚えてるって事はかなりのレベルよね…」
「ううん、遺伝技」
 ラルがずっこけたのは言うまでもない。
「とにかく、もうすぐ最深部だよ。ここまで来て居ないから、多分そこにいるよ」
 ソコラが言って、一人で行ってしまう。
「…なんか、ソコラがものすごい張り切っている様な…」
「あの子は困っている人は放っておけない奴だから。いつもあんな感じで真面目だと良いんだけどなぁ…」
 でも、とアラゴ。
「そしたらラルの存在意義がなくなっちゃうじゃない」
「…え?」
 ラルの目が、一気に輝きを無くしたことに気付いたアラゴだったが、もはや後の祭りだった。
「うわぁ!!」
「! ソコラ!?」
「イワーク!」
 突如聞こえたのは、ソコラの悲鳴と、ポケモンの叫び声。
 ラルとアラゴが追いついた所には、傷だらけのソコラと、とてもなく大きなイワーク。最深部への道を塞いでいる。
「ちっ、このイワーク、結構手強そうだよ」
「ココカラサキハトオサン」
(うわ、カタカナ表記読みづらいよ)
 ラルははっけいを連発し、何とか倒したが、
「ソコラ!オレンの実持ってる?」
「う、うん…ここに、ちゃんと…カクッ」
「ソコラァァァァァァ?!」
「寝てるだけだと思う。すりつぶして口に流しておけば大丈夫だよ」
 前にもあったこんなシチュエーション。
 アラゴが、オレンの実をすりつぶし、ソコラの口に流し込むと…
「………ソコラ復活!!!さぁ、ベガさんを救出だ!」
(復活早っ!)

 さて、やって来た最深部。
 先に走っていったソコラは、奥で赤い物体を目にした。
 よく見ると、それはブースターだ。
(間違いない!)
「ベガさんですよね?」
「!」
 驚いて振り返ったベガ。目が軽く充血している。
「…そうだけど、こんな所までなんか用?」
「いや、救助に来ました。ノノさんからの依頼で」
 ベガは喜ぶかと思いきや、
「またあいつ?いい加減うっとうしいや。アンタも、そんな依頼断っちゃえばよかったのに。あたしなら一人でも帰れなくはなかったしさ」
 何という暴言。ソコラは怒るに怒れず、むしろ拍子抜けした。
「ソコラー!また一人で進んで!!」
「あ。ラル、アラゴ。今ベガさん見つけたの。さ、探検隊バッジで帰ろ!!ほら、早く早く!!!」
「?」
 アラゴはともかく、ラルがベガと喋ったらどうなることか。ラルの火山が大噴火したら取り返しのつかないことになる。
「ほらほら!ベガさんも早くぅ!!!!!」

「おや、お帰りエアロック」
 ギルドに帰ると、親方が待っていた。依頼主であるグレイシアのノノさんも一緒だ。
「ベガ!」
「…ノノ」
 ベガの無事がわかりほっとするノノに対し、相変わらずぶすっとしているベガ。
(なんだこの温度差…)
「ベガ、何であんな所まで行ったの?あたしはトレジャータウンに行くってちゃんと言ったけど?現地集合で…」
「場所知らないもん」
「じゃあ言ってよ!!連れてってあげたのに!」
 ちなみに、トレジャータウンはハイライトタウンの北西にある。
「今度はあたしも気を付けるから。ベガも言ってね?」
「…ん」
 ぶっきらぼうな返事だが、わかってくれたようだ。
「そうだ!エアロックさんにお礼をしなくちゃ。つまらない物ですが…」
 そう言ってノノがくれたのは…
「これって…『ブルーリボン』だよね」
「『レッドリボン』と、『イエローリボン』もある」
「他にもいろんな色があるよ!」
「波動色リボンです。自分がこれだと思う色のリボンを差し上げます。本当は他のリボンも差し上げたいんですが…」
 ここで、親方が口を開く。
「このギルドのしきたりで、報酬の一部はギルドでもらいます。よって、今回エアロックがもらえるリボンは…」
「…三つ、だけ?」
「ご名答」
 失意のエアロック。だが、何ももらえないよりマシなので、ソコラはブルーリボン、ラルはレッドリボン、アラゴはイエローリボンをもらった。
「エアロックさん、今回は本当にありがとうございました!!…ほら、ベガも
「えー、ありがとうございました」
 最後までぶっきらぼうなベガだったが、少し嬉しそうだった。

 夜。親方が窓を眺めて、一人呟いた。
「しかし、今日はオセロの岩山は晴天でよかったや。トレジャータウンは予報大外れで土砂降りだったらしいけど」
 机の上の写真を眺める。
「…プクリンさん、ヤンオウカ、元気かな…」


〜あとがき〜
ノノちゃんとベガちゃん出せて満足。
次回、有名探検隊が登場?!(あくまで予想です)