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ifの話

「もしも…」っていう空想語ったり、Reality話だったり、絵だしたり

第一話 〜幼なじみからのお誘い〜

「……ヒマだ」
 ソコラは呟く。
 ここはハイライトタウン。ポケモン達が住むごく普通の町だ。
「…こんなのどかで平和な日でも、探検隊の皆様は忙しいんだろうなぁ…僕と違って」
 ここまでヒマだと眠ってしまいそうだ。
 目を閉じて、夢の世界へいざ出発。そう思った直後だった。
バチンッ
 目が覚めるほどの刺激が、ソコラの頬に走る。
(こ、これは…目覚ましビンタ!?
 と思ったら今度は体がしびれる。
(な、何じゃこりゃぁああああ)
「ソーコラ」
 その声にハッとするソコラ。
「ラ、ラルぅ?」
 体が麻痺しているからか、声が裏返る。
 ラルは、ソコラの幼なじみだ。
「ラル、目覚ましビンタ使えたっけ?ていうか目覚ましビンタってこんなしびれるっけ?!」
「これ『はっけい』」
「はっ?!…けい?」
「だって、あたしらリオルは目覚ましビンタ覚えないもん」
「あ、ハイハイ…で、何の用?」
 よくぞ聞いたと言わんばかりのラル。
「実はさ、あたし探検隊やりたいの…」
「行ってらっしゃい」
「人の話は最後まで聞きなさい」
「この麻痺を治してくれたら聞くよぉ…」
 得意のブレイズキックを構えるラルに、逃げられないソコラは言った。

 ラルがくれたクラボの実を食べて、すっかり麻痺が治ったソコラは、ラルの話を最後まで聞く事に。
「んで、ラルは探検隊やりたい様だけど何か?」
「あのね、あたし一人じゃ不利な事多いでしょ。だから…」
 ラルは立ち上がり、ソコラを見下ろして言った。
ソコラ!あたしと探検隊でペア組もう!!どうせアンタヒマなんでしょ!」
「いやいやいやいや。決めつけないでよ!僕だってそんなに言われるほどヒマじゃないんだよ!」
「さっきヒマだって言ってたくせに」
 言い返す言葉が見つからない。
「…他にはいないの?」
「あたし、頼れる友達がソコラしかいないんだ」
「ていうかラルがみんなに頼られてるもんね」
「っ……!で、どうするの?!やるの?やらないの?」
 う〜んとうなり悩むソコラ。
「…ていうか、探検隊ってどうやってなるの?」
「近くにギルドがあるじゃん」
「え、あそこで探検隊になれるの?!僕てっきり『ポケモン探検隊連盟』的な組織で手続きをするのかと」
「…まあ、ギルド自体がそんな感じだけどね」
 苦笑いのラル。
「…で、どうする?」
 再三聞かれ、ソコラはまた悩む。
 その時だった。
 どこからか、衣を裂く様な悲鳴が聞こえた。
「なっ…!ラル、今の聞こえた?」
「…うん、そんなに遠くもないはず」
 とにかく、声のする方向へ向かう二人。

「…そういえばさぁ」
「何?この非常事態に」
「いや、たいしたことないけど、ソコラって他のイーブイ達と違って二足歩行しないよね」
 そう。人間界のはともかく、ポケモン界のイーブイ、その他人間界で四足歩行のポケモン達は、二足歩行で生活している事も少なくない。イーブイやその進化形は特に。
「まあね。でも、四本足の方が速く走れる気がする」
「もともとイーブイ達の体はそう言うつくりだからね」

 そうこうしているうちに二人がたどり着いたのは、森の入り口。
「…ここって、いわゆる『ダンジョン』だよね」
「そう、入る度に地形が変わるダンジョン」
 ラルは、持っていた地図を広げる。
「ここは、怪しの森…」
「あ、あの一度入ったら一日じゃ出てはこれないって言われてる?」
 とにかく、一筋縄ではいかない所だ。一度準備してから入ろうと提案するが、
「何言ってるのよ。そんなことしてるうちにあの悲鳴の主がどうなっても良いの?!」
「いや、それは…」
 ラルは、怪しの森の前に立ち言った。
「…行くよ」
 ここは行かざるをえないだろう。
「…うん!一応オレンの実五個くらいは持ってるから!」
「準備良いね」



〜あとがき〜
まさか一日で一話まで書けるとは…
もう勢いで二話三話も書いちゃえ((