ifの話

「もしも…」っていう空想語ったり、Reality話だったり、絵だしたり

アニポケ劇場(もどき)

「よし、みんなで劇をやろう!」
 彼がそんなことを口にしたのは、YouTubeを三人、正確に言えば四人で見ていたときだった。

 ここは、トレーナーやコーディネーターなど、ポケモンと共に過ごす人間の子供達が集い、住まう場所。いわゆる寮だ。
 サトシは、そこのパソコン室で、シゲルに勧められた動画を鑑賞していたところだった。
 そこへ、どこからともなくハルカとデントも現れる。
 そして、シゲルの言っていた動画の一つにあったのが、ボーカロイドと呼ばれるアンドロイドの歌、『Bad∞End∞Night』だ。
 これは、ボーカロイド8人で歌っている。しかも、曲自体がストーリーになっている。確かに、劇をやるにはもってこいの曲だが。
「だからって、わざわざやる必要も無いだろう」
「一度やってみたいんだ。…ところで、君はいつからここに来ていたんだい?シンジ君」
「そういえば、声ぐらいかければいいのに」
 デントとサトシに言われ、ハッとするシンジ。
「べ、別に、偶然目に入って、それでずっと見ていただけだし。お前らに声かけたところで、どうにかなるわけでもないだろう」
「でも、黙ってじっと見てるのは、いわゆる覗きだよ」
 ハルカにいたいところを突かれた。
「よし、そうと決まれば、さっそく管理人に相談だ!」
「いやまだ決まって無、い…」
「諦めるんだな、シンジ」
 ここの管理人は、一言で言えば不思議な“ヒト”だ。
 何故か、双葉の垂れ下がったナエトルの着ぐるみを、いつも着ている。

「よし、やろう。スペも、その曲大好きなんだ」




…そんなこんなで、現在『Bad∞End∞Night』のPV作ってます。